2016年10月20日

南海電鉄のアナウンス


そろそろ鉄道の話題でも。先日ちょこちょこと話題になっている、南海電鉄の車掌のアナウンス。
→ http://www.nankai.co.jp/library/traffic/info/pdf/owabi_20161011.pdf

車掌の不適切な案内放送(海外からのお客さまに多数ご乗車いただいており、日本人のお 客さまに対して、ご不便をお掛けしている旨の内容)

ここら辺(→http://2chcopipe.com/archives/52039874.html)によると、次のような状況らしい。
 ・外国人のお客さんが急行列車の始発となるなんば駅で大挙して乗車
 ・急行列車は荷物置き場がない、ロングシートの座席配置。
 ・外国人のお客さんの手荷物が多い等の理由により以降の途中駅での乗降が困難
 ・なんば駅では荷物置き場はあるけど、別料金が必要な特急列車が待機している


会社が公式に謝罪文を出したってことは実際にこういう状況があってああいうアナウンスが行われたんでしょうが、いくつか気になったことがあったりします。

まずはなんでこのアナウンスなの?ってこと。外国人のお客さんがが多いからってそれは会社が悪いわけではないでしょうに(旅行会社と提携してツアー組んでるとか積極的に誘致してるならともかく、そうではないんでしょ?)、どうして車掌が日本人のお客さんに対して謝るようなニュアンスの放送すんの?キジも鳴かずば打たれまいと言いますが、明らかに不要なアナウンス。ここはお叱りを受けても仕方ない部分かな。

ちなみに必要だったのは外国人に対するマナー啓発のアナウンス。でかい荷物は邪魔にならないようにせよ!とかね。経験上、放送しても外国人のマナー向上効果は薄いでしょうが、日本人に対しては会社として電車内の秩序維持に努めてますよというアピールにはなります。


次に外国人客が乗って車内が混雑している状態が慢性化してる(車掌がアナウンスするってのは慢性化してる証拠。一過性のものならアナウンスはしない)ってのをどこまで知ってたかってこと。駅とか車掌とか運輸系の現場部門の一部で話題にはなってたけど、本社というか事務部門は知らなかったんじゃないかな?南海電鉄となると大手私鉄ですから、母体が大きいと現場部門と事務部門の乖離が発生するもんで、この辺は仕方ないところもあったんじゃなかろうか。

もし事務部門が知ってて真面目に対策とってたら、なんば駅で外国語を話せるサービス要員を配置するに始まり、荷物置き場のある車両を急行列車にするとか、旅行会社とタイアップして特急列車に外国人のお客さんを誘導するとか、思い切って混雑時間帯は特急料金を廃止するとか、会社として色んな対応ができたかと。


一番の問題は、今走ってる電車が混雑してるかどうかってのを鉄道会社が定量的に知る術がないってことかな。全席指定席の電車ならともかく、普通の電車じゃ混雑率とか乗車率とかいう指標がありますけど、目視だもんね。このあたり、最新の電車では客室の重量を測定して混雑度合いが分かったりするけど、そのデータを営業用途で使用してるという話は聞いたことがないんだよね。僕が知らないだけで大手さんではデータ分析してるのかも知れませんが。都会を走ってる電車の場合、混雑時にはデータという定量的な数値が不要なぐらい混雑してるとも言えるけど、鉄道というものを商売と考えるとお客さんの数をリアルタイムで知る必要があるんじゃなかろうか。

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2016年10月14日

【漫画】聲の形


ちょっと迷ったけど、買いました。映画の原作となった漫画。聲の形。7巻全巻まとめてオトナ買い。初めてオトナ買いという行為をしましたが、子供の頃には信じられませんな。こうして人は何かを失うんだなー。

読んでみて一番に感じたのが、映画ではさらりとしか描かれてなかった登場人物がちゃんと描かれてんじゃん!ってこと。映画では話を明るくする役割だった人物も背景と内面が描かれて人物像にリアリティというか立体的になってます。

このあたり、そのキャラクターだけでなく、登場人物の描写自体が秀逸と言うべきか。100%の善人はいない。その反対に100%の悪人もいない。ヒロインは障害者だからといって美化して描かれてるわけではなく欠点があって、ろくでなし代表の小学校の先生とて何かしらの努力はしたと伺わせる描写もありまして、リアリティを追求してオトナの鑑賞に耐えうるすんごい漫画です。

他にも映画ではよく分かんなかったところ、さらりと描かれてて見過ごしてたところなどなどが漫画ではしっかりと描かれてます。撮られまくる写真の意味とか、うっかり見過ごしてた(!)んでこーゆー意図があったのかとびっくりしました。最後の方で出てくる「引っ張り上げたのは」に至る流れとかね。映画ではどうしてその名前がここで出てくんの?と唐突感があってちょっぴりモヤっとしたんですが、説明みたいなもんもありました。

こういう漫画が週間連載されてたあたり、日本の漫画とかアニメってのはもはや子供向けにとどまらず。世界最高水準にあることは間違いないわけです。…その昔、塩野七生という人が歴史の流れを見ていると国の経済が発展した後に文化を遺す国と遺さない国がある、日本はどっち?と書いてましたが、刮目せよ!日本は立派に世界に通用する文化を生み出すことができました!であります。

それにしても、己が心の闇を自覚している真柴くんと川井さんとの今後の関係が気になる(笑)。
posted by chanco at 06:26| ホノルル ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 関心 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月09日

【映画】聲の形


我ながらどうしたことかと思うけど、急に予定が空いたので観ました。聲の形。


例によって事前情報ほぼなしで観たのですが、ストーリー中盤キツイ。序盤からキツめなんですが、それがよくなってきたかと思わせて、ガツーんときます。とはいえ、もちろんエンタメの範囲内、エンターテインメントとして成立しているのですが。そこから劇的な終盤へと至る。


ちょっとしたことで暴走したり、すれ違ったり、傷つきやすいあの年頃をよく描けてると思いました。そう、テーマはイジメとか差別とかではなくコミュニケーション。


ここで、差別と書いたのはヒロインは耳が聞こえないという設定。バランスを崩すとあっちこっちからお叱りを受ける微妙な設定から、よくもまあこんな繊細な物語を作ったなと感心と感動しきり。


と同時に何より感心したのが、ヒロインの声優。現実の耳が聞こえない人の喋り方ってあんな感じ。よく研究したんでしょう。油断してると何を言ってるかよく分かんないシーンもあったりする。でもそれがリアルなんでしょね。耳が聞こえない人とのコミュニケーションというやつは。


昨今のアニメっぽいところと言うべきか、いかにもアニメのキャラクター!という役どころの登場人物が出てくるのが個人的には気に入らないと言えば気に入らなかったところ。まあでもこの人たちがいないとエンタメとしては重すぎるだろうからな。



「君の名は。」と「聲の形」を比較すると、前者は純然たるエンタメ、後者は観終わった後、いろいろと尾を引くエンタメ。どちらも甲乙つけがたし。もう一度観たい映画。


今の若い人、学生さんが羨ましい。学生さんの立場と大人になってからでまた違った感想を得られるだろうから。


それにしても、「君の名は。」と「聲の形」を続けて思う。映画というのは総合芸術だと誰かが言ってたがまさにその通り。映画は絵画+小説・物語+音楽。だからこそ多くの人を惹きつけてるんだな。今更ながら悟りました。


この世は素晴らしい。生きるに値する。優れた芸術にはそう思わせる力が確かにありました。
posted by chanco at 20:29| ホノルル ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 関心 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月04日

【映画】君の名は。


ブームに乗り遅れることおよそ2カ月。観ましたぞ。新海誠監督作品「君の名は。」

間違いなく、そして疑いなく今年のベスト1!

いやー最初は葛藤があったんですよ。何やら大人気という報道を見聞して気にはなるななんて思いつつも、どうやら恋愛モノであるらしいというので、おっさんと呼ぶしかない年齢の男が一人で観に行くなんて…という気持ちを天秤にかけてました。

結局、時間ができたので見に行ってみました。上映前はド田舎の映画館なんで公開から1カ月以上経つと大抵、観客は両手に余る程度なのに今日はお客さん多いねーなどと思ってましたが、観終わってみるとそりゃそーだという感想。むしろ空いてたぐらいかも!と思いました。

最初は萌えアニメでよくありそうな設定だなーと微苦笑でしたが、途中から怒涛の予想外の展開。恋愛モノではあるんでしょうが、普通の恋愛モノではありませんでした。ネタバレなしで観るべき映画。


はっきり言って、演出はベタ。ベッタベタとでも言うべきか王道と言うべきか。終わってみるとRADWIMPSの壮大なMVか!ってぐらい。でも、それがうまくハマってます。途中からハートを鷲掴み!ってやつ。不惑の年齢の男が隠し持っていた、何というか子供っぽいところを狙い撃ちされました。


学生の頃に観ていたなら、その道を志すきっかけとなっていたであろう作品でした。
posted by chanco at 13:44| ホノルル ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 関心 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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