2016年11月16日

【映画】この世界の片隅に


普段はアニメ映画は見ないのですが、毒食わば皿までみたいな勢いで観てまいりました。この世界の片隅に。今年のNo.1映画とかいうキャッチコピーにやられたというのもある。君の名は。とか聲の形を差し置いて、何事か?ってなもんであります。


一言で感想を言うなら、地味。まー地味。日々の生活、例えば戦時中の食料乏しいなかでの料理などを丹念に几帳面に描いてます。物語としての大きな動きはありません。ブンガクで言うところの私小説みたいな内容で好きなジャンルではありません。


ところが、細々とした出来事を描き連ねることで最終的にある種の感動を呼び起こすのね。これにびっくり。感動ってのは分かりやすい物語から生じるもんだと思ってたけど、そうではなかった。物語性に乏しいところからであっても瑣末事を積み重ねて作るリアリティーから感動が発生しうるんだというのが本当に衝撃であり、この映画に感じ入ったところであります。


さすがにNo.1というだけあると思ったのが、NHKの朝ドラあたりでよくある、戦時中なのに反戦的言動をとる登場人物という非現実的な設定がなかったところ。常々、納得いかないね、嘘くさいにも程があるよね、誰が満足すんだと思っておったところ。戦時中の生活をただただ丹念に描くという趣旨からすれば当然なのですが、リアリティが重視されてて大変よろしかったです。


気になったところとしては、物語。元々、乏しいんですけど、原作からかなり端折ったんじゃないかな?遊女らしき人物のところで話が広がるかと思ったら、それっきり。でも後で割と親し気な感じで名前が出てくるところとか(最後の落書き?絵コンテというのかな?から推理するにやり取りがあったのでは?)、水兵が突然家に来るとか(何で住所分かんの?)どうにも細かいところで物語の整合性がうまく取れてないようなかんじ。


あ、でも水兵が家に来て話をするシーンは好きです。キツイこと言ってんなと思わせて家の鍵をかけるところが、己の葛藤を抑えつつ早晩死ぬであろう人に対する思いやりを感じられる名シーン。感覚が平和な現代とは全く異なることを表しています。とはいえ後で怒られるところでちゃんとバランス取ってるなー、行動に不自然さがなくてうまいなーと思いました。


あと、人物の描き分け。戦時中でリアリティを出すと服装が似たりよったりになるのは仕方ないのでしょうが、後半、この人誰だっけ?って人物が続出したのは僕がぼーっと観てたからでしょうか?


この辺りに抜かりなければ今年のNo.1のキャッチコピーは嘘じゃない!と胸張って言えるだろうなーと思いました。
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2016年10月14日

【漫画】聲の形


ちょっと迷ったけど、買いました。映画の原作となった漫画。聲の形。7巻全巻まとめてオトナ買い。初めてオトナ買いという行為をしましたが、子供の頃には信じられませんな。こうして人は何かを失うんだなー。

読んでみて一番に感じたのが、映画ではさらりとしか描かれてなかった登場人物がちゃんと描かれてんじゃん!ってこと。映画では話を明るくする役割だった人物も背景と内面が描かれて人物像にリアリティというか立体的になってます。

このあたり、そのキャラクターだけでなく、登場人物の描写自体が秀逸と言うべきか。100%の善人はいない。その反対に100%の悪人もいない。ヒロインは障害者だからといって美化して描かれてるわけではなく欠点があって、ろくでなし代表の小学校の先生とて何かしらの努力はしたと伺わせる描写もありまして、リアリティを追求してオトナの鑑賞に耐えうるすんごい漫画です。

他にも映画ではよく分かんなかったところ、さらりと描かれてて見過ごしてたところなどなどが漫画ではしっかりと描かれてます。撮られまくる写真の意味とか、うっかり見過ごしてた(!)んでこーゆー意図があったのかとびっくりしました。最後の方で出てくる「引っ張り上げたのは」に至る流れとかね。映画ではどうしてその名前がここで出てくんの?と唐突感があってちょっぴりモヤっとしたんですが、説明みたいなもんもありました。

こういう漫画が週間連載されてたあたり、日本の漫画とかアニメってのはもはや子供向けにとどまらず。世界最高水準にあることは間違いないわけです。…その昔、塩野七生という人が歴史の流れを見ていると国の経済が発展した後に文化を遺す国と遺さない国がある、日本はどっち?と書いてましたが、刮目せよ!日本は立派に世界に通用する文化を生み出すことができました!であります。

それにしても、己が心の闇を自覚している真柴くんと川井さんとの今後の関係が気になる(笑)。
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2016年10月09日

【映画】聲の形


我ながらどうしたことかと思うけど、急に予定が空いたので観ました。聲の形。


例によって事前情報ほぼなしで観たのですが、ストーリー中盤キツイ。序盤からキツめなんですが、それがよくなってきたかと思わせて、ガツーんときます。とはいえ、もちろんエンタメの範囲内、エンターテインメントとして成立しているのですが。そこから劇的な終盤へと至る。


ちょっとしたことで暴走したり、すれ違ったり、傷つきやすいあの年頃をよく描けてると思いました。そう、テーマはイジメとか差別とかではなくコミュニケーション。


ここで、差別と書いたのはヒロインは耳が聞こえないという設定。バランスを崩すとあっちこっちからお叱りを受ける微妙な設定から、よくもまあこんな繊細な物語を作ったなと感心と感動しきり。


と同時に何より感心したのが、ヒロインの声優。現実の耳が聞こえない人の喋り方ってあんな感じ。よく研究したんでしょう。油断してると何を言ってるかよく分かんないシーンもあったりする。でもそれがリアルなんでしょね。耳が聞こえない人とのコミュニケーションというやつは。


昨今のアニメっぽいところと言うべきか、いかにもアニメのキャラクター!という役どころの登場人物が出てくるのが個人的には気に入らないと言えば気に入らなかったところ。まあでもこの人たちがいないとエンタメとしては重すぎるだろうからな。



「君の名は。」と「聲の形」を比較すると、前者は純然たるエンタメ、後者は観終わった後、いろいろと尾を引くエンタメ。どちらも甲乙つけがたし。もう一度観たい映画。


今の若い人、学生さんが羨ましい。学生さんの立場と大人になってからでまた違った感想を得られるだろうから。


それにしても、「君の名は。」と「聲の形」を続けて思う。映画というのは総合芸術だと誰かが言ってたがまさにその通り。映画は絵画+小説・物語+音楽。だからこそ多くの人を惹きつけてるんだな。今更ながら悟りました。


この世は素晴らしい。生きるに値する。優れた芸術にはそう思わせる力が確かにありました。
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2016年10月04日

【映画】君の名は。


ブームに乗り遅れることおよそ2カ月。観ましたぞ。新海誠監督作品「君の名は。」

間違いなく、そして疑いなく今年のベスト1!

いやー最初は葛藤があったんですよ。何やら大人気という報道を見聞して気にはなるななんて思いつつも、どうやら恋愛モノであるらしいというので、おっさんと呼ぶしかない年齢の男が一人で観に行くなんて…という気持ちを天秤にかけてました。

結局、時間ができたので見に行ってみました。上映前はド田舎の映画館なんで公開から1カ月以上経つと大抵、観客は両手に余る程度なのに今日はお客さん多いねーなどと思ってましたが、観終わってみるとそりゃそーだという感想。むしろ空いてたぐらいかも!と思いました。

最初は萌えアニメでよくありそうな設定だなーと微苦笑でしたが、途中から怒涛の予想外の展開。恋愛モノではあるんでしょうが、普通の恋愛モノではありませんでした。ネタバレなしで観るべき映画。


はっきり言って、演出はベタ。ベッタベタとでも言うべきか王道と言うべきか。終わってみるとRADWIMPSの壮大なMVか!ってぐらい。でも、それがうまくハマってます。途中からハートを鷲掴み!ってやつ。不惑の年齢の男が隠し持っていた、何というか子供っぽいところを狙い撃ちされました。


学生の頃に観ていたなら、その道を志すきっかけとなっていたであろう作品でした。
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2015年10月31日

私の履歴書に葛西敬之さん

もう終わりなので書きますが、日経新聞の割と著名な連載記事、「私の履歴書」に今月はJR東海の葛西敬之さんが寄稿しています。この連載記事はタイトル通り、己の半生を語るみたいな内容。葛西ファン?としてはチェックせざるを得ません。


んで気付いた点としては、文章表現。昨今では見聞する機会の少ない言い回し・漢字表現が使われてます。例えば、「齎す」もたらす。「天祐」てんゆう。「熟す」こなす。「抑々」そもそも。
新聞紙面の字数制限があるからかもしれませんが、学生時代に論語を家庭学習していた人ならではという印象で、記者がインタビューして構成したわけではなさげ。毛筆が上手な政治家に対する程度のものですが、学があるのね、と単純に感心します。


もう一つ気付いたのは、これまでの著作では仲間の名前を出すことはあまりなかったように記憶しているのですが、今回は僚友という表現で「山田佳臣君(現在の『JR東海』会長)」「南谷昌二郎君(『JR西日本』元会長)」を挙げて感謝の念を表しています。30年近くの時が過ぎて国鉄民営化が過去というより歴史の一部になりつつあるから名前を出せるようになったのか?あるいは人生の終末を悟り始めて何かしらの身辺整理なのか?
そして国鉄民営化の三羽がらすと称されるけど残りの二羽の名前を出さないのは巷間言われてるように冷え切った間柄なのか?
いろいろと妄想がふくらみます。


あと、今日の記事では「日々、詳細なメモを書き続けて闘志を温めた」とあったので道理でこの人の著作では詳細に記述があるのね。と昔からの疑問がひとつ解決しました。続きを読む
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2015年08月04日

【映画】ターミネーター ジェニシス


久しぶりに見た映画の感想でも。

「ターミネーター ジェニシス」

いつの間にやらターミネーターのシリーズ5作目。1と2を見てて、ストーリーに興味はないけどシュワちゃんが出てるってことで見ました。
1と2で印象深いのはストーリーよりも日曜洋画劇場の淀川長治さんの解説。T1はシュワちゃんが映画デビューして間もない頃の作品で演技が下手だったけど、その後のツインズという映画では名優と言われてた人と共演するためすごく勉強して演技が上手になった云々と言ってたっけ。

この作品の話に戻ると、いろいろと疑問は残るのですが、ジェニシス=新機動というタイトルから何となく分かるようにおそらく次回作あります。きっとそこで解き明かされるんだろうなという感じ。後は良くも悪くもT1とかT2の焼き直し。おっさんは懐かしい。とかそういえば珍しく映画館にはおっさんからおじぃさんの年代の観客が結構いました。きっと皆同じなんでしょう。

つまりはシュワちゃんも年取ったなぁーとかやや懐古趣味向けの作品かな。T1とT2見てないとあまり楽しくないだろうね。


んで、この際だから書きますが、そもそもターミネーターシリーズって、ストーリー上の疑問というより設定上の疑問があるのよね。未来の人類は機械に支配されつつあるという世界で人間狩りが行われている状態。食料どうしてんの?のんびり農耕とか牧畜とかできなさそうだし、工場で生産するにも機械に支配されてるからいろいろ不都合ありそうだし。電気、発電所なんかは?武器なんかもそう。銃や弾丸一つ作るのだって手作りではできないんじゃないの?そういった機械や設備はどうなってんの?

あと、今回でふと思ったのはタイムトラベルするときには電磁波だかなんだかが原因で裸じゃなきゃダメという説明があったのですが、じゃあロボットはどうなのよ?このシリーズ通してばんばんタイムトラベルするけど?


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2015年03月24日

【映画】ライフイズビューティフル


映画を見て珍しい体験をしました。見た映画はライフイズビューティフル。

イタリア映画でもう20年ばかり昔の映画。初めは気づかなかったんですけど、途中からおや?と思い始め、気づけば学生の頃に見たことある映画でした。

何が珍しいってその頃に抱いた感想と最近見た感想、全く違うのね。


思いっきりネタばれしちゃうんで以下注意。


あらすじ紹介すると、僕たちが一般的に思い浮かべる陽気なラテン系。それが主人公。こいつがどこからか都会へ引っ越してきてそこで巻き起こすドタバタ劇。まー典型的なコメディです。持ってた卵を手近な帽子に入れたら相手がその帽子をかぶって卵が割れるとかね。レストランで先客が手をつけなかった料理を次のお客さんに出したりとかね。次のお客さんに残ってる料理をうまく選ばせるところなんか口のうまいラテン系の本領発揮!てなもん。さらには、どうにもいけすかない役人から婚約者を奪って家庭を築くというところまで微苦笑の連続です。この辺りまでは若かりし頃の僕も今の僕もベタベタやねーなんて思ってたわけです。


そこから時代が急に5年ほど下りまして主人公はユダヤ人ということでおおっぴらに嫌がらせを受ける時勢になってます。そう、最初に出てくるんですけど、イタリアが王国の時代。そしてユダヤ人迫害といえば第二次大戦中なのです。

で、主人公と4〜5歳の息子、叔父、主人公の妻まで収容所へ連れてかれます。この辺りから雰囲気が急に変わってあれ?あれ?コメディどこ行ったん?みたいな気配。ここに至って今の僕はコイツはもしかして?と思い始め、連れてかれた収容所で、主人公が息子のためにここはゲームをするところで1000点貯めたら戦車に乗って帰れるよ、なーんて説明するに至り確信。見覚えあるぞと。

この説明のシーン、連れてこられたユダヤ人一同に対して行っているドイツ兵の説明を主人公が皆に説明する体でゲームだなんだ言うもんですから、ほかのユダヤ人からすればへ?なわけです。若かりし頃の僕はそりゃやりすぎでねぇのであります。ところが今の子持ちの僕だとこれだけでちょっとうるっとは来ないけど、何も言えなくなるのでした。


最後の晩、収容所が騒がしくてどうやら戦争に負けたドイツ軍が避難し始めてついでにユダヤ人たちもどこかへ移送したり始末したりしている様子。そこで主人公は妻と息子、家族みんなで帰るために息子とともに(もちろん息子にはゲームとしか告げない)妻を探しに出ます。息子はゴミ箱か何かの中にうまく身を隠させるのですが、主人公は妻を探すうちにドイツ軍に捕まってしまい、息子の眼前を通り過ぎることに。主人公はあくまでもゲームと思わせるために息子の眼前ではふざけて行進するも、そのまま物陰へ→銃声→ドイツ兵一人、戻ってくる。

これもねぇ、若僕からすると、コメディタッチで来てここで主人公死なせるぅ?最後まで生き残ってたユダヤ人いっぱいいんのにストーリーあざと過ぎじゃね?ところが今僕からするとそれ以前のふざけて行進するシーンから涙、涙。


ラスト、夜が明けて静かになって息子が隠れ場所から出てくると誰もいない。そこに戦車。メリケン人が出てきて坊や一人かい?乗りなよ。主人公の吐いた嘘がホントになった瞬間であります。若僕はなんだこのお涙ちょうだいは!今僕は号泣です。


いやー子を持つ身になると映画一本でも感想がだいぶん変わるもんだ。なんだか若僕がほほえましく、はずかしく、今僕は号泣しながら感情が大混乱でありました。


ちなみに本作品一番(?)の謎シーン、収容所生活のある日、身体検査の際にイタリアで給仕してたときになぞなぞで仲良くなってた軍医と再会してドイツ高官の夕食会に参加させてもらうことになり、軍医に脱出の相談を持ちかけようとするけど、軍医は同僚から出されたなぞなぞの答えを教えてと言うばかりというのがありまして、軍医は人の運命よりもなぞなぞ大好きな非人間的な人ですよというシーンなのかなぁ?と思いつつもよくわからんのでググッてみたら、なぞなぞはユダヤ人を暗喩してて自分にはどうすることもできないと嘆いているシーンであるとの解釈がありました。勉強になりました。


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2014年10月24日

山賊のむすめ ローニャ


何と珍しいことでしょうか、アニメの感想。

NHKのBSで「山賊のむすめ ローニャ」というのをやってます。これ、作ってる人?があの有名な宮崎駿の息子の吾朗さん。

まだ3回目までしか放映してないんですけど(初回拡大版だったので実質は2回放映)、絵がキレーです。人の顔に映る陰影までしっかり描かれてる。普段、「あらいぐまラスカル」とか「赤毛のアン」とか「アンパンマン」辺りの十数年前?数十年前?のアニメを見ててよく分かりませんが、最近のアニメでは当たり前なのかな?

ストーリーは自然豊かな山林に住む山賊たちに娘が生まれて、その娘が山賊たちに愛されながらあれやこれや体験して成長するという話。だと思う。


ネットでは物語の進み具合が遅いとか評判が良くないようですけど、リア幼?のうちの子はハマってます。赤ちゃんがはいはいしたり、成長した娘が自然の中を飛んだり跳ねたりするだけで自分と一緒ーなんつって嬉しそう。あるいは鳥女とか灰色こびとなる人外の生き物が出てくるシーンではコワイーと騒いだりね。どうやらゴローさんは大きなお友達ではなくガチ幼児を見せる対象としてるご様子。


ただ一つ気になるのが人物の動き方。立体的に見えるようにしているからか、旧来のアニメに見慣れているからか、一つ一つの動作に違和感。そのうち慣れるんだろうけど不思議な感じです。
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2014年08月07日

【映画】思い出のマーニー


久しぶりに映画を見ました。思い出のマーニー。

宮崎駿じゃないジブリってどうなんだろ?と思ってましたが、なかなかどうして。良い意味で期待を裏切られるってやつです。

都会の女の子が田舎に療養(!)にいってそこで謎の多い女の子と仲良くってという物語でいかにも現代な自意識過剰な女の子が成長してゆく物語でもあり、途中でなんとなく話が先読めてしまうんですけどおっさん対象の映画じゃないからいいんです。奇をてらわない王道のストーリーですよ。

残念ながら客足は伸びていないようで夏休み中なのにお客さんは両手に余る程度。となりのトトロと比肩するレベルと感じたので残念です。


それにしても、千と千尋の神隠しでもそう思ったんですが、スタジオジブリの作画は人や自然や建築物いや飛行機とか船もか、ということはほぼ全ての作画が上手だなーと思うのですが、唯一車を書かせるとなんか稚拙さを感じさせるのは何故だろう?


あと、スタジオジブリ閉鎖するみたいな報道がありますが、宮崎駿や吾朗じゃなくてもよい映画作れるじゃないの。頑張んなさいよ。しみじみとそう感じた映画でもありました。
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2014年07月23日

【本】ペテロの葬列


最近ドラマ化されているものの原作本読みました。

重いです。本自体の厚みからなる重さもさることながら、内容が深い。面白いというより読み応えがあるといった感じ。いや、面白いんだけどね。陰鬱という印象。

複雑な読後感があって横になってもイロイロ考えて眠れなくなってしまう、そんな本です。

とはいえ人生にはこーゆー本を読むことも必要です。


読みながら、そういえば大きくなった宗教団体には軍師役がいて、その指南を受けて信者からお金を搾り取る仕組みを構築して、社会問題化する前には軍師役は教団から離れて教祖は処罰されても軍師役は今もどこかでのうのうと暮らしてるなんて都市伝説みたいな話をネットで見たことがあるけどホントだったのかもなぁなんて思ったりしました。


amazonのレビューは結構ボロクソでしたけど、あのラストはむべなるかなってかんじ。だって主人公は家庭よりも仕事(じゃないけど)を優先してるもん。いや、優先するのは仕方ないっちゃ仕方ないんだけど、家族はつまらないよね。残念だけどあーゆー形になるのは仕方ないよねーと思いました。女性に対する偏見かもしんないけど。


それにしてもさすが流行作家。流行りのNTR要素を盛り込むんだなー。
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2014年06月09日

【本】年金詐欺


たまには本の感想を。「年金詐欺」 永森 秀和

2012年に世を騒がせたAIJ事件について、最初に疑問を呈した雑誌社の編集長が書いた本。ノンフィクションです。

一方的にAIJを糾弾するようなことはなく、バランスが取れた書き方になってます。その意味では読みやすいんですけど、いかんせん時系列があっちいったりこっちいったりするんで読みづらい。テーマ自体も厚生年金という複雑怪奇な代物でとっつきにくいんだからもうちょっとどうにかならんかったのかしら?と思わないでもない。

と苦言を呈しましたが、面白いです。時系列をごちゃごちゃにしたのが筆者の混乱というか疑問を表して手かえって面白みを醸し出してるようでとっつきにくいテーマでも最後まで興味を持って読めました。


読んだ中での理解をまとめると、AIJ事件ってのは実は元よりイビツなシステムだった厚生年金基金というシステムが不景気になってそれが露呈して皆が右顧左眄してたときに、ウチに任せればどうにかしまっせーとばかりにお金を集めたのがAIJ証券であり、その社長の浅川某。

悪いのはAIJ証券だけでなくて、イビツなシステムを放置してきた官僚であり、お金を預けた側であり、そもそも年金自体に現実感がない(もらえるのは定年後だもんね)とも言いたいように読めるんですけど、そーゆーことを言い出すとキリがないというかどうしようもないよねとも思う。一番に責められるべきは誇大広告でダマしたAIJ証券ですよねー。

で、この社長さんが裁判で負けて刑務所に収監されるまでの間に行ったらしきインタビューがあるのですけど、ご本人に他人様をダマして集めた数千億円をなくしたのに反省の色がない様子。俺は刑務所入るからいいけど部下の再就職先どうしようなんて心配してたみたいですから。まともな神経してたらダマされた側を慮るべきしょう。これは、、、、サイコパスってやつだな。

社長さんがマトモだったころは敏腕営業マンだったらしいけど、天才と犯罪者ってのは紙一重なんだなーと感心しきり。


あと別な意味で面白かったのが臆病なまでに命の危険を感じていたこと。AIJ証券が危ないと記事に書いて以降は部下にホームは真ん中を歩けと言ったり、端から見ると映画見過ぎちゃいまっか?という感じなんですけど、年金って人死にが出るくらいに闇が深いんですかね?
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2013年07月23日

風立ちぬ


久しぶりの投稿ですが、なぜか映画の感想。これでいいのだ。

風立ちぬ。

言わずと知れた(?)話題作。今の仕事の唯一の利点とも言える、平日に休めるというのを最大限に利用して公開されたばかりの映画を堂々と観てきました。

で、感想は…

地味。地味って言うとアレですけど、穏やかと言えばいいのかな。もちろん、冒険活劇を期待してたわけじゃないけど、うーん。若かりし頃に小説の風立ちぬ読んでぴんと来ねえ話だなぁ、なんでこれが名作と言われてんだろと思ったのを思い出しました。物語大好き人間なんで、こーゆージャンルの話は好きじゃないんだなーと改めて自己認識。オドロキみたいなもんがないのよねー。主人公が最初に見る夢みたいな世界観の物語だったら満足したと思う。

あと、物語大好き人間なんで映画見るときに余り気にならない派だったんですけど、こーゆー物語性が薄い映画だと気になりますね。主人公の声優。監督やってる人らしいけど声優としては素人でしょ?素朴というか大人になりきれてないというかそういう声質、話しぶりが場面によってはマッチしてるんですけど、基本は棒読みなの。えぇーってヒいちゃうの。物語に入り込めないの。なんだかなぁ。

あとは飛行機とか路面電車とか汽車とか乗り物描写がてんこもりで、ハヤオ節というか、ザ・ハヤオミヤザキってかんじ。

つまりは宮崎駿による宮崎駿のための映画なのかもね。
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2013年01月30日

【本】大停電を回避せよ!


たまには読んだ本の感想なぞ。

「大停電を回避せよ!電力マンたちの暑すぎる夏」夏目幸明

電力会社について書かれた本です。ノンフィクション。

実は僕が勤めている鉄道会社と同じインフラ事業者(と言っていいのかしら?)たる電力会社って共通項が多いんだろうなと薄々思ってまして、その割には鉄道はマスコミで取り上げられたりファンが多かったりでフィーチャーされていますが(?)、電力会社はあまりそんなことはなく。だもんで元からあちらのお仕事には興味津津ではありました。

とはいえ、残念ながらこの本は電力会社の仕事の内幕を描くという内容ではありません。奥付をみると2012年7月16日第1版発行です。つまり、あの震災以後。普段の仕事っぷりではなく、あの異常時の電力会社を書いたという本です。と言っても変に偏った書き方はされてません。やるな筆者。

読んでみて思ったのがやっぱりおんなじなんだなぁということ。一部にヘンな社員がいるという例外はあるんだけど、社員全体としてみると早く電力網を復旧させたいとか停電はさせたくない、そう思って働いてる、それぐらい職業意識の高い人たちの集まりだったんだなぁってこと。鉄道会社と一緒よね。これは日本人の特性なのかもね。

あとはこういうのがTVで取り上げられないのは、やっぱり残念だよね。電気代値上げヒドイ!とか太陽光発電万歳!みたいな報道ばかりで電力会社の事情とその裏にある日本ならではの事情みたいなのが掘り下げて報道されないってのはねぇ?NHKあたりに期待するしかないのか。

そして大切な一節がありました→日常的な感覚ではムダに見えるけど信念を貫いて対策しなければならない。それが安全ということだ云々。

なんというか胸に突き刺さる一節でした。はたして自分はどうだろうか?等々

とりあえず、他に類例がないので良書。
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2012年06月29日

車に貼るステッカー


カー用品でこれがあれば売れるだろうなーってのがある。

ボディーに貼る磁石のステッカー。

若葉マークだの紅葉マークだのはよくあるけど、そういうのではなくハートだのスターだの水玉だの。若いコ向けに売れるだろうに。ほら、携帯をデコるような感覚。

格安で作れると思うんだな。なんせダイソーでマグネットシート自体は売ってんだから。

思うに大きな企業は東京や大阪やら車社会じゃない大都市を本拠地にしてるから、出てこない発想ではあるまいか。

磁石だったら飽きたら剥がせるし、なかなかいけるアイデアだと思うんだけどなぁ。
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労基法は道交法になってないか?


小なりといえど鉄道会社に勤めて分かったことの一つに、決まりは大事であるということがあります。いや、実に当たり前の話なんですけど、これぐらいならやんなくてもいいやとかその逆でやってもいいだろーなんて考える程度のモラルしか持ち合わせてなかったたんですけど、それじゃ通用しなくて、決まりを守るということが自らを守るということに密接に結びつくということが実感として分かりました。

そこで世の中への疑問なんですが、労働基準法って道路交通法みたくなってないか?

道路交通法とその関連法令って数ある法令の中でも守られないものの、最たるもんでしょ?たとえば道路の制限速度だとか一旦停止だとか。こーゆー表現はいかがなものかと思うんだけども、実態としては運が悪くなければ守らなくても実害はない。事故にあったり警察に捕まることはほとんどないもんね。だからスピード違反とかみんな平気でしてる。

たくさんの人が法令を守らないことが当たり前になっている。これって法としてはどうなん?

翻って労働基準法とその関連法令だってそう。サービス残業だとか不当解雇だとか。運が悪くなければ(?)社員から訴えられることはないし、労働基準監督署の取り締まりを受けることもない。

こういう現状はよろしくないよねぇ。

法令=決まりを守ってもらうにはどうすればよいか?

拙い経験から言うと、その答えの1つは教育。簡単に言うと、なぜにそういう決まりがあるのか?を教えるというものだけど、国民一人ひとりに行うのは難しい。

別の答えは罰則を重くする。法令違反のデメリットを大きくする。最近流行りのやつ。問題点としては、捕まらなければいいんだねって考える人々には効果が薄い。

3つめの答えとして思いつくのは、法令自体を緩くする。ハードルが高いのなら低くする。制限速度を上げてしまえばスピード違反なんてないのだ。それで何が悪い?みんなが守れない法令ならなくしてしまえばよろしい。


割と本気で3つめの答えみたいなことを思っているのですが、毎度のことながら少数派。会社でも3番目みたいな意見を述べて白い目で見られること多々。もはやそーゆー星の下に生まれたんだなぁとしか思えないよ。
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2012年04月19日

鉄道の運転の仕組みとルール


ちょっとマニアック(?)なギョーカイ本の紹介をば。

鉄道の運転の仕組みとルール by 塩澤寛

ギョーカイでいうところの運転業務というのは電車の運転だけでなく、それらの関連業務、合図出したり、ポイント操作したり、信号出したり、そーゆーのも全てひっくるめて運転業務、それに携わる人を運転系統の職員なんて言ったりするんですけど、その運転系統の人にとってはホントに必携の本だと思う。

内容がね、ホントに基礎的かつ広範囲にわたっているのだ。タイトル通り、鉄道の運転で安全を保つ仕組みについて、基礎の基礎から最新の国土交通省令の考え方までカバーされてるんですわ。かなりの良書。

なぜかそんな話は聞かないけど、うまく使えば乗務員養成用テキストになりそーなぐらい。実は日本鉄道運転協会という業界団体があるんですけど、そこが主催してる研修のテキストになってたりする。

日本鉄道株式会社というマイナー専門の出版社だからか一般の流通網には載らないみたいだけど、僕は出版社に直接連絡とってゲットしました。多少、値が張るけどおよそ3000円+送料で、内容からすると全然安いです。

こんだけ良書なのに、なぜかネットで検索しても全くヒットしないんだよなー。専門書だから絶版とかないと思うんだけど、絶版になったらかなり困るんだよなー。そんなこと思いながら今日の日記を書いてみました。
posted by chanco at 12:39| ホノルル ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 関心 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月29日

たまに読書もするんです


誰だったかなー?佐藤亜紀だったかなー?

何かの本で読んで感心したフレーズ→『著名ではあるが高名ではない○○』

著名と高名は違うんだなぁとしみじみ。
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2012年01月07日

仕事学のすすめ


NHK Eテレ 仕事学のすすめ
http://www.nhk.or.jp/program/shigotogaku/

1月はJR九州の社長さんの当番らしい。1回目の放映を見たけど面白い。

かなりマトモなこと言ってて、僕のいる会社とは雲泥の差だねぇなんて涙がちょちょぎれそーでした。

…しょうがないよね。三セクだし。地方公務員の天下り先だもんな。
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2011年02月26日

アマルフィ


なぜか今更「アマルフィ〜女神の報酬」を見たのでその感想を。


景色キレー!イタリアいいねぇ。


ぼへーっとそんなことを思いつつ、ドラマと比較しちゃダメかかもしれませんが日本のドラマじゃお目にかかれないテンポのよさで進むストーリーに感心して(飲み込みの悪い人だとついていけねぇと思うかもね)引き込まれてたんですけど、最後なんやねん!?


ネタバレになるのですが、、、


犯人が要人を襲撃して過去の悪事を自白させて殺害しようとする。そこで、そんなやり方で自白させて殺しても誰も信じないよと諭されて改心とまではいかないけど動揺するというシーンがあるのですが、そりゃそーだよ。


いやね、それまで犯人は警察には狙いを掴ませない頭のよさを見せてたわけです。頭に銃突きつけて喋らせた内容が他人から見てどこらあたりまで信頼性があるのか?という当たり前の疑問(だからこそ現代日本で取り調べの可視化云々が話題になってんじゃない?)を突きつけられて動揺ってなんやねん?そんなの計画段階でも覚悟した上での襲撃やないの?と思うのです。


さらに言うと、犯行動機が明らかになってみると誘拐事件との関連がイマイチ。単純に思うのが、要人のイタリア訪問予定と一般人のイタリア旅行の予定を合わせするって、難しくないっすか?あるいは誘拐された子供の親が人質を取られたからといって…迂遠なことするなぁってかんじ。


なんか途中までは映画スケールの話が最後の最後でご都合主義的なドラマスケールになっちゃったってかんじ。元々TV屋さんの開局50周年記念で作られた映画だからなぁ。残念ですけどこんなもんかねぇ。
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2010年10月31日

国鉄からJRへ


国鉄からJRへ意向した際の中心的役割を果たしたらしい人の本を読んでました。

松田昌士
 「なせばなる民営化JR東日本―自主自立の経営15年の軌跡」

葛西敬之
 「未完の「国鉄改革」−巨大組織の崩壊と再生」
 「国鉄改革の真実−「宮廷革命」と「啓蒙運動」」

でもって感想。

松田さんの方は具体的なエピソードが少なく、国鉄からJRへ以降する際にこの人がどういう仕事してたのかがよく分からない。国鉄改革は国鉄内部の若手幹部が奮起したから成功したとか総論的なことばかり書いてます。さらに後半部分では例えば、天下りはやめれ、などJR東の軌跡を辿る本ではなかったのかしら?という疑問が。経営者は50代前半ぐらいがいい、なんて面白いことも書いてんんだけどね。東京にいて政府に近い立場で仕事してたからかねぇ?はっきりと言えないことが多いのかあるいは性格的にはっきりと意思表明しないタイプの人なのかな?という印象。


葛西さんの方は具体的なエピソードが多く、他人事なので大変に面白い。ただ具体的な分、自己弁護というか自らの都合の良いように取捨選択しながら書いてるんじゃないかなぁ?と感じることが少々あったりもしました(もちろん何がどうというもんではなく単なる邪推ですが)。JR東海になってからの話では葛西さんは確固たる展望を持ってリーダーシップを発揮してたんだねぇ、そういうリーダーがいるといいだろうなぁとうらやまし。 ただ、逆にJR東海のことしか考えてないような印象も受けたりする。


読み比べてみると、実務家の本としては葛西さんに軍配が上がります。


…こうなると改革三人組の残り、井手正敬さんの書いた本が読みたくなるけど、福知山の事故があったからなぁ。ムリだろうなぁ。
posted by chanco at 14:19| ホノルル ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 関心 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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